虚空展望台reiwa'smiradorofkasehisawo

いろいろあってまずは始めます。あまり期待しないでください。

短歌この冬

雪の道ほとんど知らないはずなのに不思議とファルコン思い出すんだ

 


名残惜し月に留まるダンサーは一天のライトの守り人

 


音の春探しにイヤホン気に入りの新たな靴よりきっと大事

 


いつの間にやさしい人になったねとやさしく言う人前髪払う

 


サザンカの上にミモザの蕾ありくしゃみしそうな猫は夜歩き

 


今一つぼんやりしている水曜日水を飲んだら師走の雀

 


世の代を支えつないで継ぐ子らにそっと小梅のゼリー手渡す

 


笑われた思いをまた包み直したら私のブルーもそのままだからと

 


はしゃぐのに必要なのは柔らかな心と友と澄んだ息吹

 


渚より先に降りゆく天光の焦点絞らずただカメラ置く

 


不意打ちの入道雲は私へのガイドをする白くまのようで

 

 

 

 

アングルを天使たちが動かせば花咲く池に白鯨映る

 


迷路から出たくないふり鈴の音はクリスマスで変わるメモリー

 


合わせてる会わせるつもりのない時間重さも距離も熱も夢も

 


呼び声は音から文字から点滅になり最後は消えてくコメットになり

 


今年よくきらめいてたねこの瞳は酔いどれの噂を書き散らしていく