手探りの枕を冷やしたのも
いつもの服が見つからないのも
君が呼んでいる 反響
千百一夜の解けない夢
朝日が照らす 無人
街の匂いに戸惑いながら
君も今日を歩き出す
0メートルの高さから
見えるビルはシリンダー
お帰りという 空耳
現身(うつしみ)でも写真でもなく
半身を探し続けて
漣(さざなみ)のように揺られたい
瓦礫さえ覆いながら
中空を握りしめて
折れないように繋いで
願うように歌って
それだけでも それだけさえ
できるのだから
外れたイヤホン 出会うように
光がともる 翌日